目次
夏休みの「旅行」「遠出」は悪なのか?
学年ごとの学習とのバランス
「旅行」や「遠出」はいつ・どんなところがオススメ?
受験生なら『テーマ旅行』を楽しもう!
7月に入り、夏休みまであとわずかになりました。
「中学受験の天王山」とも呼ばれる夏休み。
中学受験生の皆さんはそれぞれに夏期講習や個別指導の予定をしっかり組み、中には1日の学習ルーティンもバッチリ検討済み!という人もいるかもしれません。
さて、そんなやる気満々の受験生の皆さん・親御さんでも、やはりチラリと気になるのが、夏休みならではの「旅行」や「遠出」のイベントではないでしょうか。
夏休みの「旅行」「遠出」は悪なのか?
「勉強はもちろん重要だけれど、夏休みは家族みんなで遠出できる貴重な機会でもあるのよね……」
「受験生の僕だって、たまには思いっきり息抜きしたい!」
そんな思いが、誰しもあるものです。
果たして中学受験生にとって、「旅行」や「遠出」は敵であり、悪なのでしょうか?
「夏休みの半ばに旅行に行ったことで、後半は気持ちが浮ついてしまった」
「あの旅行での数日がなければ受かっていたのに」
……実は、そんな言葉は長年指導をしていて聞いたことがありません。
むしろ、最後に合格を勝ち取った生徒さんと当時を振り返っていると、
「実はあの時も、毎年行っている田舎の祖父母の家だけは行ったんです」
「日帰りだったけれど、皆で大きな花火を見に行ったのは楽しかったなぁ」
などと、旅行やちょっとした遠出の話がちらほら出てくるのです。
学年ごとの学習とのバランス
ただでさえ気力も体力も著しく消耗する真夏に、朝から晩まで夏期講習に通う受験生の日々は過酷なものです。
日々の勉強の合間にちょっとしたリラックスタイムを取り入れることはもちろん、時には思い切った息抜きも大切。
1日や2日、思い切ったリフレッシュを挟むことで、その後の日々を元気に乗り切れた、というのもよく聞く話です。
そこで、学年ごとに学習とのバランスを考えてみましょう。
◆4年生以下
まだ余裕のある時期。体験学習やリフレッシュのために、ぜひ旅行や遠出をしましょう。
お子さんが好きなものや漫画・本などの作品にまつわる場所もおすすめです。
◆5年生
ややタイトなスケジュールですが、短めの日程でぜひいきましょう。
社会勉強にも役立つ経験ができる目的地をチョイスするとなお良いですね。
◆6年生
塾の予習復習や宿題、過去問演習など決められた課題だけでも、日々が回らないほどの時期です。
余裕はないので、状況をよく鑑み、第三者にも相談しましょう。
日帰りで行けるイベントに参加したり、旅行なら1〜2泊程度にとどめておいたりすると、体力的にも無理がないでしょう。
ドッと疲れが出ないよう、行き慣れた田舎に行ったり、イベントならば短時間で終わる花火やお祭りに参加したりするのもおすすめです。
「旅行」や「遠出」はいつ・どんなところがオススメ?
少し長く日程が取れるのは、サピックスなど大手塾の場合、お盆休み(8月中旬の約5〜6日間)です。
塾の授業が一切無く学習が進まない期間なので、混んではいますがここがベストタイミングといえるでしょう。
ただし休み明けには復習テストがありますから、旅行の前にはお楽しみに向けて、少し集中して勉強できる準備を計画しましょう。
また、日帰りや一泊のみの旅行をする場合、サピックスなど大手塾であれば数日ある休講日を利用するのも一つの方法ですが、それらは本来、そこまでの講習内容の復習や、溜まってしまった課題を消化するための予備日のようなものなので、普段から日々の課題をその日のうちにしっかり終えられている場合のみ、日程の候補にするのが良いでしょう。
受験生なら『テーマ旅行』を楽しもう!
私がときどきお話ししているのは、中学受験を志す皆さんが旅行に行くのならば、ぜひとも「ただの旅行」ではなく、目的を持った『テーマ旅行』を楽しんで欲しいということです。
旅行先で「体験」として得た記憶(エピソードを伴った記憶)は、テキストでの暗記よりも強く定着します。
テキストで学ぶ地理や歴史の知識と、実際の体験を結びつける「エピソード記憶」は、受験にも大いに役立つことでしょう。
事前に行く場所やそこにあるもの(お城でも、特産物でも)についてよく調べ、明確なテーマや確かめたいことを持って現地を訪れることで、忘れられないエピソード記憶として脳に定着しやすくなるので、ぜひ試してみてくださいね。
中学受験生の皆さんが学びと息抜きのバランスを上手に取り、心も身体も元気いっぱいな夏を過ごせるよう願っています。
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