中学受験、本当にする?やめる? ~夏休み前に確認したいこと~

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

1. 中学受験をやめようかと悩む理由
2. 中学受験のメリット
3. 中学受験のデメリット

だんだんと夏休みが近づいてきましたね。

ここから6年生は少しずつ過去問に取りくんだり、具体的な受験校選定をしたりと本格的な受験勉強・準備に入っていきます。

しかしながら、夏休み前のこの時期には、意外と

「実は中学受験を本当にするかどうか決めかねています」

と揺れる心で過ごしていらっしゃる生徒さんやご家庭も多いものです。

1.中学受験をやめようかと悩む理由

理由は様々ですが、

・我が子に受験生の自覚が感じられず、受験すること自体が難しい気がする。
・成績が一向に上がらず、合格できる自信がない。
・塾の講習や受験費用、入学後の学費に不安がある。
・中学受験をすることが良いかどうか判断できない。

など、受験生本人の精神面・成績面に対する不安や、金銭面・受験の意義に関する不安が多く聞かれます。

本人の精神面・成績面に関しては一人ひとり全く状況が異なるため一概には言えませんが、夏期講習を経てスイッチが入る生徒さんが大半です。

迷っているならばここで諦めてしまうよりも、夏期講習での本人の精神面や成績面の変化を見てから判断することをおすすめします。

普段勉強をサポートしている塾の先生や、中学受験指導の経験豊富な家庭教師の先生にも、ぜひ意見を聞いてみてください。

また、中学受験にまつわる費用・中学受験の意義に関しては個人差の少ない部分です。

そこで、中学受験について改めて考える材料として、改めて中学受験のメリット・デメリットを確認してみましょう。

2. 中学受験のメリット

①精神面の成長が期待できる

・目標に向かってめげずに努力を続けること。
・コンディションのすぐれない時も力を発揮すること。
・遊びたい気持ち、サボりたい気持ち、眠ってしまいたい気持ちなど、様々な感情や欲望をある程度自分でコントロールすること。
・成績やクラスの昇降、噂話や周りの様子など、様々な精神的負担にも大きく左右されず、自分のことに集中できる強い心を持つこと。

10代の多感な少年少女にとって、中学受験は体力面だけでなく精神面でも厳しい環境にさらされる、負担の大きなチャレンジです。

しかし、それゆえに、忍耐力、自制心、精神力が非常に鍛えられる機会ともなり得るのです。

②家族の絆が深まる

中学受験は親の受験とも言われます。

まだ年齢的に幼い受験生本人だけで、学習内容や受験日程のスケジューリングをすることは出来ません。

また、宿題や課題のフォロー、塾の送り迎え、弁当作り、教材の管理など、様々な場面で保護者の方の手を借りることもあるでしょう。

もちろん本番までに本人が不安定になり、精神的に支えてもらう機会も何度も出てくるでしょう。

そんな波瀾万丈の時間が、確かな家族の絆を育んでくれます。

これは、受験の最中や直後よりも、中学進学以降の親子関係の中で深く実感するものです。

合否に関係なく、この経験を経たことでより良好な(親子間でトラブルがあってもきちんと話し合い、互いを尊重しあって解決できる等)親子関係が築けたというご家庭は多いです。

③学ぶ喜びに出会える

まるで歯が立たなかった問題が自分の力で解けるようになる。

たくさんの知識が体系化し、様々なことが科目を超えて頭の中で繋がりを持っていく。

このように学ぶ喜びに出会えることは、中学受験における大きなメリットの一つです。

中学進学後の学習にも良い影響を及ぼすでしょう。

④進学希望の大学に一歩近づける

将来進学を希望している大学があり、それが偏差値的に難関である場合、中高一貫校に入学すること、中学時代から学力の高いクラスメイトに囲まれた環境で仲間と切磋琢磨出来ることは一つのメリットと言えます。

一般的な公立校では、どうしても全員が納得して進められるよう授業が行われます。

そのような学校ではクラスメイトの学力も様々なので、常に高度な授業を受けることはやや難しいでしょう。

中高一貫校は高校受験が不要であり、その分大学受験を見据えた6年間のカリキュラムが組まれています。

一般的にそれらの学校は、最後の1年間を各自の希望する大学受験に向けて有効に使えるようになっています。

以上が中学受験の代表的なメリットです。

3.  中学受験のデメリット

次に、デメリットも確認してみましょう。

①自由に遊べる時間がなくなる

「理想的な小学生時代の過ごし方」は、ご家庭の考え方によって大きく異なるものです。

小学生時代はとにかくのびのびと、余計なプレッシャーを与えず、たくさん身体を動かしたり、お友達と思い切り遊んだりして過ごして欲しい、という方針の場合、中学受験は残念ながら真逆に近い生活を送るものだと言わざるを得ません。

同じ受験するでも、高校や大学など別のタイミングを考えてみても良いかもしれません。

②費用面の負担が大きい

中学受験における出費は決して少ないとは言えません。

塾の授業料、講習代、教材費はもちろん、場合によっては通塾代や軽食代も必要になります。

塾代だけでも、代表的な大手進学塾の場合4.5.6年の3年間で1,700,000円くらいかかる計算です。

また、特に追い込み期は学習状況に応じて家庭教師代、個別指導代も通常時より多く必要になるでしょう。

次に受験費用ですが、大体1回につき20,000円~30,000円くらいが相場です。

練習なども含めて3~6校くらい受験する場合が多いので、ここでは60,000円~180,000円くらいかかると考えておきましょう。

合格後は、入学手続時納入金が必要になります。

入学金は全額を一括で支払う必要がある学校も、分割が可能な学校もありますが、基本的には進学しなくなった場合も返却はされません。(一部、延納や返却が可能な学校もあります)

基本200,000円~400,000円くらいですが、万が一のために複数の学校に納入するという場合もあるでしょう。

そして進学後の学費ですが、私立の場合、年間の学費は約100万円~150万円です。

中学・高校共に私立に6年間通った場合は、合計約600万円~900万円くらいが目安になります。

学費に加え、大学受験を考える場合は当然、塾代なども必要になります。

このように、金銭面の負担は少なくありませんので、計画的に準備しておくことが必要になるでしょう。

③価値観が狭まる可能性がある

中学受験を経て中高一貫校に進むことで、同じように高い志や学力を持つ仲間と出逢い、切磋琢磨出来る環境に身を置けることは大きなメリットです。

しかし、同時にそれはデメリットともとらえられます。

家庭環境や学力・考え方が180℃異なるような仲間や家庭との交流により様々な価値観に触れる機会は、公立中学に進学した場合に比べ少ないかもしれません。

以上、中学受験における代表的なメリット・デメリットを改めて確認してみました。

まだ中学受験を本当にするかどうか決めかねている皆さんは、上記の内容も参考に改めてご家族でよく話し合ってみてください。

「受験の天王山」とも言われる夏休みに突入する前に、中学受験生の皆さんがそれぞれに納得の行く道を見出し、力強く進んで行けることを心から願っています。

       

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