目次
【理科】「知識の抜け」か「問題文の読み落とし」かを見極める
【社会】点と点をつなげて「ストーリー(因果関係)」で覚え直す
親御さんは「一緒に原因を探るカウンセラー」に
あとひと月あまりで夏休みを迎える時期になってきました。
気温も湿度も高い日々が続いていますが、お子さん達は体調を崩さず過ごされているでしょうか。
前回は国語と算数のテスト直しについてお話ししましたが、今回は理科と社会についてお伝えしたいと思います。
【理科】「知識の抜け」か「問題文の読み落とし」かを見極める
理科のテスト直しは、問題の性質が「知識分野(生物・地学など)」なのか、それとも「計算・思考分野(力学・電流・化学計算など)」なのかによって、直しのやり方を明確に変える必要があります。
知識問題は「周辺知識」も巻き込んで覚え直す
暗記不足で間違えた問題は、その一問の答えだけを覚え直してもあまり意味がありません。
例えば「アブラナの花びらの数」を間違えたとしたら、塾のテキストやコアプラスなどの知識問題集に戻り、アブラナ科の植物の特徴(おしべの数や花の形など)、さらにどのような植物がアブラナ科のなかまか(ナズナやダイコンなど)、さらには合弁花と離弁花の違いまで、「周辺の表や図」をみながら視覚的に確認し直すのです。
点ではなく「面」で覚え直すことが、理科の知識を強固にするポイントです。
計算・思考問題は「リード文」の読み込みが命
理科の実験・観察などの問題で大きく失点する子の多くは、最初の長い説明文(リード文)を斜め読みしています。
理科の実験問題のヒントは、すべてリード文の中にある条件や、グラフの数値に隠されています。
間違った問題の直しをするときは、いきなり解説を読むのではなく、「問題文の中のどの条件を見落としていたから解けなかったのか」をお子さんに探させるようにするとよいでしょう。
「あ、ここに『温度を40℃に保ち』って書いてあったのを見落としてた!」と、自分で敗因に気づくことができれば、次のテストでは問題文を丁寧に読むようになります。
計算ミスであれば、算数と同様に式を立てるプロセスをノートに再現させましょう。
【社会】点と点をつなげて「ストーリー(因果関係)」で覚え直す
社会は「暗記教科だから、間違えた言葉を暗記カードに書いて覚え直せばいい」と思われがちですが、それは大きな間違いです。
近年の私立中学の入試問題では、単一の知識を問う一問一答的な問題は減っており、歴史の背景から考えさせる問題や地理のデータ読み取りが主流になっています。
歴史は「なぜ起きたか(原因)」と「どうなったか(結果)」
歴史のテスト直しでは、出来事の名称や年号だけでなく、必ずその「因果関係」を確認することが大切です。
例えば、「白河上皇が院政を始めた」という答えを間違えたなら、「なぜ院政を始める必要があったのか(藤原氏の摂関政治を抑えるため)」「その結果、社会はどう変わったのか(武士が中央に進出するきっかけになった)」というストーリーを、テキストの本文を読み返して確認します。
歴史は流れ(ストーリー)で頭に入っていなければ、形を変えて出題されたときにまた間違えてしまいます。
地理は「データ」と「理由」を結びつけ、資料集を横に置く
地理の雨温図や農産物・工業製品のグラフ問題で間違えたときは、単に「1位は高知県」と覚えるのではなく、「なぜ高知県でピーマンやナスの促成栽培が盛んなのか(黒潮の影響で温暖だから)」という「理由」まで戻って直します。
このとき、必ず地図帳や資料集を横に置いて、実際の場所や地形を視覚的に確認しながら直す習慣をつけてください。
「あ、やませ吹くからこの地域は冷害に強い作物を育てているんだな」と、視覚と論理を結びつける習慣をつけさせましょう。
このひと手間を惜しまない子が、秋以降に社会で圧倒的な強さを発揮します。
親御さんは「一緒に原因を探るカウンセラー」に
4教科すべてのテスト直しに共通して言えるのは、「習慣化するまでは、子どもに一人でやらせず親がかかわる」ということです。
子どもにとって、自分のバツと向き合うテスト直しはあまり乗り気なものではありません。
親御さんは、採点官ではなく「一緒に原因を探るカウンセラー」になってあげてください。
「どこで勘違いしたのかな?」「この問題、本当は解けたんじゃない?」といった声かけ、また取捨選択を手伝ってあげるなどの温かいサポートが、お子さんの「次こそは!」というモチベーションになります。
夏への準備、少しずつ進めていきましょう。
受験相談・体験授業お申込み
必須の項目は必ず入力してください。


