目次
小学校の行事と受験勉強、どちらを優先すべきか?
塾の宿題を削る「間引き(引き算)の哲学」
睡眠時間だけは絶対に削ってはいけない
9月から10月にかけては、小学校でも運動会、音楽会などの行事が目白押しですね。
お子さんは学校でもリハーサルなどで体力を削られ、夕方ヘトヘトになって塾に行き、週末は模試や特訓……。
「宿題をさせようとするとイライラして喧嘩になる」
というご相談が、今まさに急増しています。
今日は、お子さんをパンクから守り、体力を温存するための「スケジュールの間引き術」をお伝えしようと思います。
小学校の行事と受験勉強、どちらを優先すべきか?
「運動会や修学旅行の準備で疲れているなら、学校を休ませて受験勉強に専念させた方がいいのでは……」と悩む親御さんがいらっしゃいます。
この質問に関して、私は「少なくとも6年生の受験直前期を除き、学校の行事にはできるだけ参加させてあげてください」とお答えしています。
小学校の行事は、子どもにとって一生に一度の貴重な思い出です。
そこを「受験だから」と制限してしまうと、子どもの心に不完全燃焼感やストレスが溜まり、結果として受験勉強へのモチベーションまで低下してしまいます。
また、学校の友達と声を掛け合って汗を流したり、修学旅行で思い出を作ったりすることは、受験のストレスを解消する素晴らしい「心のメンテ」になります。
学校生活を楽しんでいる子ほど、受験の土壇場でも強いメンタルを発揮できます。
学校行事は犠牲にするものではなく、応援してあげるべきものです。
塾の宿題を削る「間引き(引き算)の哲学」
学校行事で体力が削られている時期に、夏までと同じ量の塾の宿題をこなそうとすれば、間違いなく破綻します。
ここで必要なのが、親御さんによる「宿題の間引き(間引く作業)」です。
植物を育てるとき、元気な芽を残すために周囲の芽を「間引く」ように、学習タスクも間引かなければ、全てが共倒れになってしまう可能性があります。
例えば、平日の家庭学習時間を「2時間から1時間半」に縮小します。
削る対象は、「すでに解ける問題の過剰な反復」や「国語の長い文章題の全問解き」などです。
残すのは6年生なら「算数の志望校特訓で扱った解き直し2問」と「理科・社会の知識確認10分」だけに絞り込みます。
4年生、5年生のお子さんでも、宿題の「3周以上」はやらせすぎです。
1回目で間違った問題を丁寧に解きなおす→テスト前にそれらを見直す・気になる問題は解き直す、くらいでじゅうぶんです。
「全部やらせなきゃ」という親の完璧主義を捨てましょう。
お子さんの顔色を見て、「今日はかなり疲れているな」と感じたら、宿題を途中で切り上げて早めに寝かせる。その「優しさと割り切り」が、秋の倒れ込みを防ぐのです。
睡眠時間だけは絶対に削ってはいけない
スケジュールが過密になると、ついつい削られがちなのが睡眠時間です。
深夜12時、1時まで勉強させるご家庭がありますが、これは合格から最も遠ざかる危険な行為です。
睡眠不足になると、脳の記憶を定着させる機能が低下し、日中の塾の授業での集中力も大幅に落ちます。
つまり、「起きている時間に勉強しても、ザルで水をすくうように知識が抜け落ちていく」という状態になるのです。
小学生にとって、最低7時間半〜8時間の睡眠は絶対に不可欠と考えましょう。
「勉強が終わっていないから寝かせられない」のではなく、「寝る時間になったから勉強を終わりにする」。
この順序を絶対に逆転させないでください。
しっかりと睡眠をとって万全の体調で塾に行く方が、ぼーっとした頭で深夜まで勉強するより何杯も学習効果が高いのです。
お子さんの健康管理こそ、親ができる最大の受験サポートです。
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