中学受験の意義 ~進学面・高校受験とどう違うの?~

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

1. 中学受験の魅力は校風や大学受験対策
2. 公立中学校は多用な価値観に出会え、高校受験は親の負担も少ない
3. 私立高校入試では入試&入学後も注意が必要

夏休みも終わり、9月になりました。

先日、中学受験をすることの全般的な意義をお話しましたが、今回は高校受験とも比較しながら、進学面に焦点を当てて見てみましょう。

1. 中学受験の魅力は校風や大学受験対策

たとえば大学進学を希望している場合、皆さんは必ずどこかのタイミングで「受験」をすることになるわけですが、それでは「いつするのか?」というのが悩みどころですよね。

私立幼稚園から大学までストレートという場合や推薦が狙える場合を除き、基本的には小学6年生で「中学受験」するか、中学3年生で「高校受験」するかで迷われるご家庭が多いようです。
そもそも中学受験と高校受験にはどのような違いがあるのでしょうか。

「中学受験」は以前からお話しているように「親の受験」や「二人三脚の受験」とも言われます。

それは、塾選び、宿題や復習、スケジュール管理、志望校・併願校選定など、受験に必要な作業が年齢的にお子さんだけではどうしても難しく、親の手助けが欠かせないからです。

そして、中学から私立に入学した場合は価値観や成績のレベルの近い人(家庭)が集まる傾向にあります。
また、早いうちから希望する教育や校風の中で成長出来る良さもあるでしょう。

しかし、中高6年間を望んでいたような環境で成績レベル・価値観の近い友人たちと共に成長出来るという心地良さは反面、価値観が狭まってしまいがちという欠点でもあります。

また、入学してみたら学校の教育方針や価値観が意外と合わなかったり、友人たちと折り合いが悪くなってしまったりした場合に、6年間はとてもきつかった、という声を聞くこともあります。

ただし中高一貫の進学校の多くは6年分のカリキュラムを5年で修了し、最後の1年間を自分の志望校対策に費やせるように作られていますから、その点は大学進学・受験希望の生徒さんにとって大きな魅力ですね。

2. 公立中学校は多用な価値観に出会え、高校受験は親の負担も少ない

「高校受験」は中学受験に比べ、親の負担がぐっと少ない受験です。

たとえば学習管理も中学2・3年生になれば基本的には自分で出来ますね。
本人の意思もしっかりしてくるので、塾選びや志望校選定も進めやすくなります。

また、公立中学では幅広い成績や様々な家庭の生徒さんが集まるため、中学時代に多種多様な価値観に触れられるという利点も考えられるでしょう。

ただし高校受験のデメリットとして、多くのお子さんが思春期真っ盛りのため気持ちや体調が大きく変動しやすく、安定した状態で準備期や本番を送れるとは限らないこと、中学受験は失敗しても地元の公立に進学出来るけれど、高校受験では「高校浪人」となってしまうことなどもあります。

また、最近の傾向として高校からは入学出来ない中高一貫校が続々と増えていることにも注意しましょう。 

たとえばここ数年では、東邦大学付属東邦、三田国際、本郷、成城、豊島岡女子学園などが高校募集停止を発表しています。

そして、現在中学受験をする小学生が都内では4割を超えると言われていることは先日お伝えしましたが、日本の高校進学率は97%以上ですので、高校受験に挑む生徒はさらに多く、全国の(公立に通う)中学生のほとんどです。

そのため幅広い層を受け入れる公立高校入試は基礎的な出題が多く中学受験に比べ難度は下がりますが、英語を含む5科目の対策が必要になることは覚えておきましょう。
※中学受験は基本私立・公立ともに基本2or4科目。公立は科目横断型の「適性検査」や作文が課されます。

3. 私立高校入試では入試&入学後も注意が必要

私立高校入試の場合は3科目で済みますが、こちらは一定の成績上位者以外を“振り落とす”入試のため、難度は中学受験同様高いです。

また、高校から入学した場合、中学からそこで学んでいる生徒さんに追いつくのが大変な場合もあります。

特に私立一貫校では高校1年生の段階で半年~1年分ほど公立のカリキュラムより進んでおり、中でも数学や英語は進度が速いため別カリキュラムが用意される場合もありますが、それに甘んじていてしまっては中高一貫校に入学する意味が半減してしまうので注意しましょう。

実際、大学進学で良い結果を残しているのはいわゆる「中入生」とも言われており、それも高校募集を停止する中高一貫校が増えている理由の一つと言えるでしょう。

大学進学希望の場合に受験は避けて通れませんが、そのタイミングは各ご家庭で自由に選択する余地があります。

まだ迷われている場合も、すでに準備を進められている場合も、2学期が始まるにあたり、あらためて中学受験の意義を確認し合ってみてはいかがでしょうか。

ご本人の希望はもちろん、ご家庭の方針や保護者の方の状況・お子さんの性格や特性・気になる学校の中高の募集状況など、あらゆる面から総合的に判断し、納得の出来る選択ができることを祈っています。

       

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