【中学受験】過去問についての3つの質問

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

過去問についての3つの質問く4年生の2学期
5年生で過去問を解いてもいいの?
併願校の学問は何年分やればいい?

秋らしく高い空が心地よい季節になりました。

中秋の名月もまもなくですね。

10月に入り、6年生は過去問演習を始めたお子さんも多いと思います。

今日は、よくご質問いただく過去問演習についての疑問について、お話ししたいと思います。

過去問についての3つの質問

過去問演習について、よく下記のようなご質問をいただきます。

「過去問っていつからやればいいの?」
「まだ5年生だけど過去問を解いてもいい?」
「併願校の学問は何年分やればいい?」

というようなものです。

まず、過去問にいつから取り組めばいいかですが、過去問のスタート時期については、先生や塾によって方針が違います。

また、早ければ早いほど良いといったものではありません。

サピックスのように、早い塾では夏休み中から過去問を解き始めます。一方で過去問に取り組み始めるのが一番遅いと言われる日能研では、10月〜11月ぐらいから演習が始まります。

進路の早いサピックスのような塾では早い時期から過去問に取り組みますが、進度がゆっくりの日能研では、過去問への取り組み始めもやや遅い時期になるということですね。
早ければ良いというものではないと言いましたが、どうしても心配であれば(受験校の数によっては、「ちょっと急いだほうがいい」というケースもあります)自分の先生にもう取り組んでいいかを聞いてみてもいいと思います。

5年生で過去問を解いてもいいの?

まだ6年生でなくても過去問を解いてみたい、というご家庭があるかもしれません。
憧れの志望校の入試問題を一度経験しておきたい、そんなお声も聞くこともあります。

結論から言えば、5年生であっても6年生の早い時期であっても、一度第1志望校の過去問に触れておくことは悪いことではないと思っています。
(最新の年度のものは避けるようにしましょう)
ただ、意識しておいていただきたいのは、高い確率で点が取れないということです。

全範囲を勉強し終えた6年生でさえ、過去問を解き始めた時にはなかなか点が取れないということがよくあります。
つまり全範囲を学習し終えてない状態で過去問に取り組むと、やはり点数は伸びないことが多いです。

そのことをあらかじめお子さんに伝えてあげた上で、過去問に取り組むことをおすすめします。
早い時期に過去問に取り組む目的は「どれくらい難しい問題が出るのか」「それでは今の力で解ける問題はあるのか」などを体験できることだと考えるようにしましょう。

結果は様々だと思いますが、それでもチャレンジお子さんにとって、その挑戦が良いモチベーションに繋がるように取り組ませてあげたいですね。

併願校の学問は何年分やればいい??

一般には第一志望校の過去問は5年分、併願校の過去問は2〜3年分くらいをやればいいと言われています。
私もだいたいこの意見には賛成で、特殊な事情がなければ上記の年度ぐらいを演習しておけば良いと思います。

特殊な事情というのは、新設校などの場合です。
新設校はそもそも過去問が存在しなかったり、非常に少ないという事情があります。
また男子校や女子校から共学化した学校などでは、前身となる学校の過去問が全く参考にならないというケースがほとんどです。

科目別に考えると、社会科の問題の時事問題やデータは、数年で大きく変わることが多いのであまり過去に遡って問題をやると、そういった弊害が出てきます。
逆に麻布や灘の算数や理科などは、10年以上さかのぼってもいい練習になりますね。

複数回の入試を実施している学校では、お子さんが受ける可能性のある回の過去問を演習すれば良いと思います(もちろんその学校が第一志望で全ての回数を受験する、というのであればそれらを全て演習しておけばいいですね)

過去問の演習には、上記のように第一志望校を5年分、併願校を2〜3年分と考えると、思ったより時間と日数が必要になります。

最も避けたいのは、併願校であっても受験する学校の過去問を一度も解くことなく受験日を迎えることです。
これを避けるため、カレンダー上に「いつ、どの学校の何年度の過去問を演習するか」をプロットしていきましょう。

みなさんが過去問演習によって、入試の得点力を育んでいってくれることを祈っています。

       

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