目次
1. どんなすばらしい学習法もお子さん次第
2. 保護者が本を読もう。本棚を充実させよう
3. リビング学習のすすめ
ジャスミンの華やかな香りがただよう季節になりました。
あっという間に新年度も3ヶ月が過ぎ、次の大型連休であるG.W.や夏休みもすぐそこですね。
1. どんなすばらしい学習法もお子さん次第
2023年度の中学受験者数は過去最多であった昨年をさらに上回り、首都圏では受験率・人数共に再び記録が更新されました。
激化する中学受験戦争で勝利を得るには、塾での過ごし方はもちろん、ご家庭での過ごし方がより重要になってきます。
「こっちも毎日勉強しろ勉強しろと言いたくない」
「どうしたら自分から机に向かってくれるのか」
「隠れて漫画やゲームをしていて受験生の自覚があるとは思えない」
G.W.や夏休みなど大型連休には毎年このようなお悩みが寄せられるものですが、皆さんのご家庭ではいかがでしょうか？
お子さんは保護者の皆さんが声がけせずとも自ら机に向かい、テキストの下に漫画やゲームを忍ばせることなく、楽しく意欲的に学習に取り組めていますか？
今年、新年度スタートと同時にサピックスから『10万人以上を指導した中学受験塾 SAPIXだから知っている 頭のいい子が家でやっていること』という本が発売されました。
中学受験の合格発表シーズン直後、悲喜交々のリアルな声が飛び交うタイミングでの発売ということもあり、「我が子が変われるポイントが見つかるのでは？！」と大きな期待が寄せられ、Amazonなどでは即完売していたようです。
中学受験をする人で知らない人はいないであろう、難関高合格実績で群を抜く「サピックス」の学習に基づいた内容ですから、ここで扱われている中には中学受験において非常に効果的と思われるメソッドもたくさんあります。
しかしながらここでも述べられているように、どんなに素晴らしい学習方法もその効果を発揮するためにはお子さんが「自発的に学べる」状態であることが欠かせません。
このことの重要さは、何十年も前からありとあらゆるところで発信され続けていることですよね。
ですから続々と発売される受験関係の書籍やそこに書かれたメソッドにその都度振り回されることなく、特に連休前の今の時期は、何よりも先ず「ご家庭でお子さんが自発的に学習しやすい状態」作りに注力していただけたらと思います。
出来ればG.W.までに、遅くとも夏休みに入るまでにそのような状態が整えられれば、ご家庭での学習時間が増えるその貴重な期間をより充実させられることができるのではないでしょうか。
具体的な方法を2つ挙げてみたいと思います。
2. 保護者が本を読もう。本棚を充実させよう
読書に関して注意したいのは、子どもにばかりあれを読め、これを読めと強制していないかどうかです。
自分達が読書を楽しむ姿を見せましょう。
そして、本棚にはお子さんがちょっと背伸びして読みたくなる本や、まだ興味の無いジャンルの本、親御さんの読んでいる本も置いてあげましょう。
自ら読みたい、学びたいと思える本棚づくりは好奇心をふくらませ、学習意欲を高める一つの大切なポイントです。
3. リビング学習のすすめ
度々お伝えしていることですが、「集中できるように」と低学年から勉強部屋を作らなくても大丈夫です。
むしろ、７・８歳のお子さんに長時間個室で集中しろというのには無理がありますし、リビングで大人の目を感じながら勉強することがお子さんにとって良い効果をもたらすことは、やってみればすぐにお分かりいただけると思います。
特別見張っている必要はありませんので、保護者の方は食器を洗ったり洗濯をしたり、いつもの家事やお仕事をなさっていてください。
お子さんも、生活音があるくらいの方が集中できるはずですよ。（ただしテレビはつけないこと）
以上、すぐに実践可能な例を２つ挙げてみました。
次回はこの続きと、ある流行りのメソッドの注意点についてお話しますね。
受験相談・体験授業お申込み
必須の項目は必ず入力してください。
ご相談内容をより詳しく書いていただければより的確な回答をお渡しできます。
