目次
<ダラダラ撃退①>ルーティンを作る
<ダラダラ撃退②>睡眠時間の確保
<ダラダラ撃退③>自分なりの勉強スイッチを作る
<ダラダラ撃退④>計画を随時(ずいじ)見直す
各学年のお子さん、親御さんへのメッセージ
夏休みが始まり早10日間。
中学受験生の皆さんは、夏期講習などで炎天下を移動することも多い時期ですね。
連日焼け付くような暑さが続いているので、水分をこまめにとって、熱中症や体調不良には十分気をつけていきましょう。
さて、受験の天王山とも呼ばれる夏休みですが、スタートから今日までを振り返り、「有意義な日々を過ごせた」と自信を持って言える人はどれくらいいるでしょうか。
夏休みに入ったことで突然毎日のリズムが変わり、ついつい夜更かししてしまっている人も、日中の時間をうまく使えていない人も多いのではないでしょうか。
そこで今日は、夏休みのダラダラを撃退する秘訣をお話ししたいと思います。
<ダラダラ撃退①>ルーティンを作る
まず受験生の皆さんに振り返ってみて欲しいのは、毎日の寝る時間、起きる時間です。
夏休みに突入して以来、いつもバラバラになったり、夜型の勉強で遅い時間の就寝になったりしてはいませんか?
夏休みの中だるみを撃退する秘訣の一つが、【ルーティンを作る】ことです。
そろそろ夏休みの生活リズムも分かってきた頃だと思うので、塾がない日も含めて、できるだけいつも同じ時間に起き、いつも同じ時間に布団に入るように計画を立ててみましょう。
それだけでも日々にリズムが生まれ、身体も心も安定していきます。
<ダラダラ撃退②>睡眠時間の確保
次に大切なのが【睡眠時間の確保】です。
睡眠時間を削って深夜まで勉強することは、大学受験ならまだしも、中学受験生の皆さんには決しておすすめ出来ません。
夏休みは長距離走ですから、そのような日々を続けていたら前半でバテてしまいますし、年齢的に皆さんは今、受験生であると同時に大切な成長期の真っ只中であることも忘れないようにしましょう。
具体的な時間は人によりけりですが、かの大谷選手も普段から最低8時間、試合前は10時間程度眠るようにしているそうです。
(受験生の睡眠時間について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてくださいね)
良い睡眠がとれれば、眠っている間に脳内を整理したり、心や身体をきちんと休ませることができます。
翌日のパフォーマンスも変わってくるので、夏休み中はぜひ「睡眠時間の確保」をいつも以上に意識してみてくださいね。
<ダラダラ撃退③>自分なりの勉強スイッチを作る
次におすすめしたいのが、【自分なりの勉強スイッチ】を作ることです。
はりきって学習計画を立てても、なかなかうまくいかない日もありますよね。
弟や妹がさわいでいて集中できない、先生や親がいないので緊張感が保てないなど、環境的に勉強に向かう気持ちが作りにくいと感じている人もいるかもしれません。
そのような場合はお家の方に環境を整えるための相談をしてみることももちろんですが、まずすぐに出来ることとして、毎回勉強をスタートする際に、自分なりの「スイッチ」を入れることを考えてみましょう。
たとえば、
・決まったコップに麦茶などを注ぎ、それを持って勉強するスペースに行く
・目を閉じて深呼吸をする、もしくは瞑想をする
・やる気を出してくれる決まった曲を聴く
などです。
スケートの羽生結弦選手は、試合前に和田光司さんの「風 ~re-fly ver.」という曲を聴いたり、リンクに入る前に身を屈めて氷に触れたりするなどのルーティンを行っているのが有名ですよね。
自分なりに決めた簡単なルーティン作業を行うことで、周囲の雑音やネガティブなイメージから離れることができ、目の前のことに集中しやすくなります。
勉強する場所も基本的には固定するのがおすすめです。
決まったところで学習するように習慣づけると、そこへ行くと「さぁ始めるぞ」と気持ちが切り替えられるようになるので、ぜひ試してみてくださいね。
<ダラダラ撃退④>計画を随時(ずいじ)見直す
そして最後は、【計画を随時(ずいじ)見直す】ことです。
夏休み前に立てた計画や、途中で作り直した計画を、必ずしも最後まで意地を張って貫かなくて良いのです。
むしろ、寝る時間、起きる時間、どの勉強をどのタイミングでやるかなど、自分にとってより良い時間や、やり方や見つかれば、どんどんそれを組み入れて変更していきましょう!
ギュウギュウの計画は心も身体も疲弊してしまいますから、無理のない計画を立て、空白の時間もあえて入れておくのがおすすめですよ。
各学年のお子さん、親御さんへのメッセージ
以上、今回は夏休みのダラダラを撃退するポイントをお伝えしましたが、ここで中学受験生の皆さんと保護者の皆さんに、私からひとことメッセージをお送りします。
●4・5年生の皆さんへ
毎日暑い中、皆さん一人一人自分なりにがんばっていることと思います。
夏期講習に通っている人は、その日塾で勉強したことについて、ぜひ毎日お家の人に話してみてください。
話すことで自分が学んだことが整理されたり、実はよく判っていなかった部分が浮き彫りになったりします。
何から何まで全て伝えなくても大丈夫ですから、そのような習慣をぜひ作ってみてくださいね。
自分の成長やがんばりも実感できるので、そのうちに、毎日お家の方にその日のことを報告するのが楽しみになり、やる気も増すと思いますよ。
●4・5年生の保護者の皆さんへ
お子さんの話をぜひゆっくりと聞いてあげてくださいね。
そして、お子さんが身につけられたこと、チャレンジできたこと、その日お子さんなりに頑張れた事を見つけ、ぜひたくさん褒めてあげてください。
そして、チェックテストなどの点数だけでなく、学習プロセスに目を向けて欲しいと思います。
また、お子さんが日々無理をしていないかも、毎日の会話の内容や、報告してくれる時の様子からチェックしてあげてくださいね。
●6年生の皆さんへ
毎日暑い中、それぞれの夢や目標に向けて精一杯がんばっていることと思います。
目の前の課題の多さにうんざりしたり、目標が遠く感じてくじけてしまったりすることもあるかもしれません。
大切なのはいつもと同じく、もう少しで出来そうなものを、まずきちんと、確実に得点できるものに変えて行くことです。
今向き合っているその問題に、この先あと何回取り組めるか判りません。
授業にも、プリントやテストにも、全て受験当日だと思って真剣に取り組みましょう。
そして、やりっ放しにせず、解き直しをきちんとすることです。
繰り返しになりますが、全てやらなくて良いのです。
しっかり取捨選択をして、得点力を確実にアップする夏にしましょうね。
6年生の保護者の皆さんへ
本番が刻々と近づく中で、親御さんも不安になったり焦ったりすることがあるかもしれません。
そんな時はぜひ、皆様方が誰よりも、お子さんを鼓舞することができる応援団長であることを思い出してください。
たとえ成績が今一歩届かなくても、この時点で志望校の変更をする必要はありません。
お子さんを信じ、この夏からのがんばり次第で何とでもなると(もちろんご自身もそれを本気で信じて)、ぜひ明るく声がけしてあげてくださいね。
皆さんが心も身体も元気に充実した夏休みを送り、幸せな中学受験を経験できるように、心から応援しています。
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