お子さんの学習に何が不足しているのか?がわかる 【名門指導会式】お子さんの学習診断

まずは、現在のお子さんの学習が「今、どういう状態なのか?」を確認しましょう。

診断開始前に1点注意があります。当診断の目的は「できていないこと」を指摘するものではなく、「今できていることを確認し、足りていないことを補っていくための視点を持つこと」を目的しています。

1. 学習全体の定着度合を確認する診断


2. 授業の定着度合を確認する診断


3. 自主学習の肝となる要素が足りているか確認する診断

▽ 学習の精度が上がるかどうか?


▽ 長期定着する記憶ができているかどうか?


▽ 先を見据えた学習ができているか?


▽ 1段階上に進められる学習環境ができているか?


診断結果

1. 学習全体の定着度合を確認する診断

組分け/実力テストでも点数が取れている場合

実力テストで点数が取れるということは、3ヶ月以上前に行った学習まで、しっかり頭に定着しているということになります。短期記憶(所謂一夜漬けに近い学習)だけに頼らず、「どうしてそうなるのか?」までが深く理解できており、それに伴う必要な作業も忘れずこなせているはずです。

この状態を維持できれば、お通いの塾の偏差値55ラインまでの学校は充分合格可能です。ただし、学年が進むにつれて、学習量と難易度が上がることで、学習のバランスが崩れてしまうこともあるため、引き続きよくお子さんの状況を確認していきましょう。

また、ここからもう一段階成績を上げるためには、普段の学習の細かい点に手を入れていく必要がありますので、以降のチェックもご参照下さい。

マンスリー/月例テストで解けた問題が、組分/実力テストで解けない場合

月例/マンスリーテストで点数が取れていると、1ヶ月という短期の学習は回せているようにみえます。ただ、それが組分/実力テストにつながっていないのは、「長期的な理解」にはつながっていないことの現れです。

ここで勘違いしがちなのが「忘れるから悪い」と考え、繰り返し学習をすることです。大前提として「忘れる」ことは成績上位層でも当たり前です。

成績上位のお子さんが違うのは「少しのきっかけで思い出せる」点です。「なぜ、そうなるのか?正答を出すには何をしないといけないか?」まで一度でもしっかり理解できていると、「確か、こんな感じだったな…」と、問題を解きながら思い出すことができるようになります。

反対に組分/実力で点数が取れないお子さんは、マンスリー/月例で正答はしているものの、実は理解しきれておらず「とりあえず覚える」ことでなんとなく乗り切る学習になってしまっている可能性が高いです。

そのため、なんとなくになってしまっている部分が思い出せなくなり、3ヶ月後の組分/実力テストでは正答できなくなります。「実は少し、わかっていないのでは?」という問題を見逃さず、習った解法を再現でき、それだけではなく理解できるところまで解けるようにしてあげることが必要です。

2. 授業の定着度合を確認する診断

どちらもできている場合

どちらもできている場合、授業の要点を逃さず聞きながら、家庭で思い出すために必要なこともしっかり書き留められていることになります。

大切なことは「授業に出ること」でも、「ノートを取ること」でもありません。

本当に大切なことは、「先生の話を要点を押さえて聞き、実際に自分で解けるレベルまで理解ができたか?」です。

学年が進むにつれて、先生の解説スピードが早くなっていくため板書についていけなくなり、学習リズムが崩れることもありますので、この視点を常に持ち続け、確認できるようにしてください。

ノートが書けていない場合

実は「何を書けばいいのかわかっていない」というお子さんは多いです。これは、「何に注意して授業を聞けばいいのか?」がわかっていないということに直結するため、授業の聞き方からお子さんの学習を見直していく必要があります。

最悪のケースではそもそも授業に身が入っておらず、授業を受ける体制ができていないことも考えられます。(いわゆる出席しているだけの状態)このような場合はモチベーションの立て直しから早急な対策が必要です。

授業内容を1人で再現できない場合

ノートは書けていても、家で宿題をするときに、全然解き方がわかっていない、または「習った解き方」で解けていないという場合、「授業を聞くこと」「ノートを取ること」に夢中になっていて、先生の話を「考える」ことができていないことが原因です。

このようになってしまうのも無理はなく、実はほとんどのお子さんが授業の正しい受け方の指導を1度も受けたことはありません。大人にとっては当たり前に聞こえるような、

・先生が話している時は目を見て話を聞く

・先生が大事だといった図は必ず書いてみる

・まずは先生の解いた通りに解いてみる

といったルールを決めて、授業に臨むことが必要です。

3. 自主学習の肝となる要素が足りているか確認する診断

▽ 学習の精度が上がるかどうか?

どちらもチェックできた場合

このチェックがついた場合は、「確実に正答するためのトレーニング」ができています。

中学受験で日々の学習で量をこなすために、似たような問題を解く状況になると、作業が雑になりがちです。そして、これが大きな落とし穴です。

普段の勉強から、決まった手順で必要な作業を練習しているからこそ、安定して成績を伸ばすことができます。成績上位層が安定して成績を延ばしている基軸はここにこそあります。

やはり学年が進むにつれて省略してしまう子が増えてしまうため、引き続き注意しながら学習を続けましょう。

どちらか1つでも欠けている場合

テストの後で「これは得点できたはずなのに…」となってしまう原因は、このチェックにある可能性が高いです。

普段の学習は「練習/トレーニング」です。

問題数をこなして慣れるのではなく、しっかり考えながら、決まった手順を省略せず解く訓練をしているからこそ、試験でも「確実に正答できる方法」を使って、解くことができるようになります。手順や作業をお子さんの判断でスキップしてしまうと、そのほころびは必ず試験で出てきます。

お子さん自身が納得したうえで、普段の学習で、ある程度一定の決まった手順を元に考え、そして、必要な作業は練習だからと割り切って、省略しないで解けるようになる。

これができれば、今後の学習の精度に大きく影響していきます。

▽ 長期定着する記憶ができているかどうか?

どちらもチェックできた場合

どちらもチェックができた場合、6年生になって総復習をした際に「これ前にやったね」とすぐに思い出せ、少しの学習でまた覚えられる、より強固な記憶として定着できる状態です。

これは本来あるべき学習がしっかりできてきる証拠であり、このままの学習を続けていくことができれば、6年生後半でも成績がしっかり伸ばせる学習ができているといえるでしょう。

どちらか1つでも欠けている場合

中学受験では「忘れる」ことを前提にして「覚える」学習が必要です。

3年という長いスパンの中での勉強は、大人であっても必ず忘れます。そのため、一問一答で暗記をするだけでもすぐに忘れてしまうし、思い出せない学習になってしまいます。

また「どういうことなのか?」までが頭に入って、イメージでき、時には身体感覚にまで結びついていて初めて、発展・応用問題に使える知識になります。

そのような学習ができているかがわかりやすいのが、関連するワードをどんどん思い出せること+そのワードの意味も説明できることになります。内容があまり伴わない、単なる一問一答の暗記になっていないかを改めて見直していきましょう。

▽ 先を見据えた学習ができているか?

すべてチェックがついた場合

こちらの3つの項目全てにチェックがつけられた場合、6年生の後半で大きく成績を伸ばせる理想的な学習ができています。毎回の授業内容を理解し、定期的に思い出す機会があり、かつ、適切な時間内で充分な学習成果を上げられているからです。ぜひ、この習慣を維持できるように頑張りましょう。

定期的に過去の学習内容を振り返る習慣ができてない場合

中学受験では「忘れる」ことが前提で学習を設計する必要があります。1度深く理解した内容は、忘れてしまっても少しのきっかけで思い出すことが可能になります。

加えて、何度もやり直すのではなく、期間を空けて、思い出せる機会を何度か設けることで、より強く定着し、時間が経っても忘れにくい(or より思い出しやすい)知識が身についていきます。

実際に成績上位のお子さんを見ると、塾の学習だけに頼らず、基礎的な内容を定期的に振り返ることができています。

4〜5年生で既に手一杯になっている場合

目の前の授業についていくことも大事なのですが、4〜5年生の時から余力がない勉強を続けてしまうと、いずれ必ず限界が来ます。時間が足りないと感じている場合は、それは学習量が不足しているのではなく、「やり方」自体に問題があると考えるべきです。

特に6年生も含め睡眠時間を削ってまでやる勉強では、効果は絶対に出ません。適量の学習時間で、確実に成績を上げるにはどうすればよいのか?という視点を常に持ち、お子さんの学習を俯瞰するようにしましょう。

参考までに、下記が勉強時間の目安です。

小4生:週8〜10時間程度が目安
小5生:週10~12時間程度が目安

※ 学校の宿題と塾の授業時間以外での勉強時間

あくまで参考ですが、これはサピックス生を基準に考えた数字です。塾の授業回数が多い四谷や早稲アカではこの時間数は、より少なくなります。授業回数が少ない日能研やグノーブルでは、もう少し多くする必要があります。

この時間枠から大きく逸れて時間がかかっているということは、やり方自体に見直すべき問題があると考えましょう。

毎回の授業の内容が8割習得できていない場合

普段の塾の内容が理解できていない場合に、塾の先生に相談をすると「また同じことを学習する機会はありますから、大丈夫です」と言われることがあると思いますが、この言葉を勘違いしないことが大事です。

大手塾で受験に必要な基礎知識を学習する機会は大きく3回あります。

①1回目:4〜5年生での学習
②2回目:6年生春〜夏の学習(①の内容を半年で復習)
③3回目:6年生の夏休み(①②の内容を1ヶ月で総復習)

確かに先生の言う通り「またやる」のですが、次に学習する際には、「より難しい内容」になっているのに、「もう知っていることが前提」になるため、前の段階でわかっていない子にとっては先生の解説が全くわからないことは珍しくありません。

そして最も大事なことが、上記の①〜③の期間に習得する知識が当然使えることが、過去問演習で成績を上げる前提条件になります。過去問演習は、学んできた知識でどう答えを出すのか?の考え方を学ぶ段階であり、知識の理解からやり直すのでは到底間に合わないからです。

6年生の夏終わりの段階で習得しておくべき「基礎」とは、

■ 四谷大塚 予習シリーズ 基本問題
■ A・B・C問題
■ 早稲アカ 予習シリーズ基本問題またはバックアップテキスト

レベルの問題は難なく全て解けるくらいが目安です。

毎回の授業内容をご家庭での学習含めて8割以上理解できていない場合は、6年夏までの基礎習得が難しくなります。

目の前の学習をこなすことも大事ですが「幅広い志望校の選択肢を持てる」という視点で考えると、ここまでを意識して、お子さんの学習を見直す必要があります。

▽ 1段階上に進められる学習環境ができているか?

チェックがついた場合

上記のチェックが全て問題なかった上で、「わからない問題」が出た時に正しく教われる環境があれば、今後成績はどんどん伸びていきます。

1点だけ注意が必要なのが、教えてくれる人が「中学受験の思考法・考え方」で指導ができているかどうかです。例をあげると算数で方程式を使って教えてしまうと、中学受験算数の思考フレームから大きくずれるため、5年の後半には限界が来ます。

チェックがつかない場合

勘違いされる方も多いので、改めて触れたいのですが、ほとんどの大手塾の先生は、単元を教えるエキスパートであり、本当に上手です。そのため彼らの授業を聞いてわからない問題が出た場合、お子さん1人で解説を読んで理解するのはまず無理です。

またご家庭でお父さん・お母さんが教えるとなっても、先生ほど上手に教えることは難しいです。そのためお子さんだけの学習を軸にして、ご家庭・塾での質問・個別指導/家庭教師など、どのような選択肢でも良いので「わからない問題」を理解できるように指導してもらえる環境がなければ、1段階上の成績を取るのは難しいと考えましょう。

       

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