【中学受験】この夏、学習への取り組み方を見直してみよう

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

現状の確認と兆候
学習効果を高めるための対策
「分かる」ことを重視した学習を

暑い夏、塾の夏期講習学校の宿題、塾の課題など、お子さんたちは忙しい毎日を過ごしているかと思います。

特に、まだ受験まで時間がある5年生までのお子さんは、忙しいあまりに学習が雑になったり、投げやりになったりすることもあるでしょう。

今回は、お子さんが宿題や勉強を面倒くさがったり、投げやりになっている場合の対処法について考えてみます。

現状の確認と兆候

子どもの集中力には波があるのは普通ですが、全体的に投げやりだったり雑な学習になっていないか、特に長い夏休みには確認が必要です。

投げやりな学習は、学習効果が半減、あるいはそれ以下にまで落ちてしまう可能性があります。

お子さんが学習に対して投げやりになっている具体的な兆候として、以下が挙げられます

・数字や文字が乱雑で殴り書きになっている

・式や図が書かれていない、または不完全である

・問題文をきちんと読まず、すぐに「分からない」と言う

・計算問題の答えを丸写しにしている
(特に朝学習などで親の目が行き届かない場合)

・当日解けた問題が、翌日や1週間後には解けなくなっている
(問題の解き方の手順だけを覚えていたり、印象に残っているだけで、根本的な理解が伴っていないため)

学習効果を高めるための対策

まず、学習の目的を意識させる環境作りが大切です。

「何のためにこの勉強をしているのか」を子ども自身が意識できるよう、声かけやきっかけ作りが必要です。

また、適切な課題量の調整と取り組ませ方にも工夫してみましょう。

子どもは、目の前に大量の課題が出されるとやる気をなくします。

「ちょっと頑張ればできそう」と感じる量が、最も子どものやる気を引き出します。多すぎても少なすぎても良くありません。

つまり、課題を「小出しにする」ことが非常に有効なのです。

例えば「これを30分でやってみようか」と具体的な短い時間で区切って提示します。

一方で子どもたちは、勉強したくないと思いながらも「勉強しなければならない」という義務感を持っています。

親から見てあまり集中していなくても、子どもなりに頑張っていることが多いので、その努力を認め、「頑張ってるね」と承認してあげることが重要です。

「勉強しなければいけないと分かっているのは偉い」と伝えることで、子どもの学習への義務感を肯定してあげることも大切です。

「分かる」ことを重視した学習を

「分からなくても繰り返せばそのうち分かる」という学習方法は、子どもの学習意欲をなくします。

「終わらせる」ことよりも「分かる」ことを重視させましょう。

その意味で、子どもに学習内容を「説明してもらう」ことが、理解度を確認する上で非常に効果的です。

子供の説明がたどたどしくても、「なるほど」「そうね」など同意の言葉で応じ、根気強く耳を傾けることが大切です。上手に説明できるようになるにつれて、勉強量が増えなくても成績は向上する傾向があります。

親としては改善効果がすぐに現れないように感じても、粘り強く続ける忍耐力が必要です。

夏期講習があるとはいっても、普段に比べると家で過ごす時間が長くなる夏休み。

ぜひお子さんと、効果的な学習について上記のことを試してみてください。

成果の出る夏になることを願っています。

       

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