中学受験 ~夏休み・読書感想文で国語力アップ!~

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

1. 国語が苦手な子にとって、読書感想文に取り組むことは有意義
2. 方法①授業の板書を思い出そう!
3. 方法②自己紹介だととらえよう!

いよいよ夏休み目前になりましたね。
さて、受験生と言えども無視できないのが小学校の宿題です。

中でも皆さんが悩ましく感じているのが読書感想文ではないでしょうか。
そこで今回は、読書感想文の書き方についてお伝えしたいと思います。

1. 国語が苦手な子にとって、読書感想文に取り組むことは有意義

読書感想文は「時間がもったいない」「親に書いてもらう」などと考えている生徒さんもいるようですが、国語、中でも物語文が苦手なお子さんにとって、読書感想文に取り組むことは非常に有意義です。

特に、対象の作品が小説や物語文の場合は演習にもってこいでしょう。

物語文の出題で主に問われるのは、何と言っても「登場人物の気持ち」。
そして、それをつかむためには人物たちの会話やしぐさ、行動、情景描写などに注目するわけです。

たとえば登場人物の「分かりました」という台詞ひとつでも、「拳をふるわせながら」とか、「大きな瞳をきらきら輝かせて」とか、「と言うなり、扉を閉めて出ていった」などの状況説明、「いつの間にか雨は上がり……」などといった情景描写次第で、読み取れる気持ちは変わってきますよね。

人物の気持ちを問われた際には、こういうものからできるだけ正確に推し量る作業が欠かせませんが、ふだんの生活や授業の中ではこのようなことを丁寧に演習する機会がありません。

ましてや(難関校ではこちらが求められることも多いですが)作品全体を通しての人物の気持ちの「変化や成長」、「作者が伝えたかったこと(主題)」、「自分だったらどうするか」等をじっくり考える機会はなおさら少ないものです。

ですから、受験生の皆さんには読書感想文を誰かに代筆してもらおうなどとは考えず、読解力・記述力向上のためにもぜひこの夏はひとつの作品としっかり向き合い、自分の力で書き切ってほしいのです。

それでも、本当に国語の苦手な生徒さんの場合はどこからどう手をつけたら良いか分からないかも知れません。
そんなときは、このような方法もおすすめです。

2. 方法①授業の板書を思い出そう!

小学校や大手塾の集団授業では、物語の大筋や人物関係を皆が理解出来るように、簡単な板書を行いますよね。

これを自分なりにやってみるのです。

●人物……人物名、関係性などを簡単に書き出してみよう。主人公から見た立場やあだ名も書いておくと判りやすい。
例:友作、ユっくん(15歳、主人公の兄。草野球チーム「太陽」キャプテン、半年後に受験を控えている。蒼子の憧れの人)、
●出来事……順を追って簡単にまとめよう
例:友作が野球チームをやめると宣言する→次期キャプテンに弟の晴太朗が指名されるが、初試合で弱小チーム相手にボロ負け→蒼子を皮切りに他のメンバーも辞めると言い出す。チーム解散の危機→……
●上の出来事にともなう登場人物(主に主人公)の気持ちの変化も簡単にまとめる
(驚く→張り切る→自信を失くす→焦り・動揺→……等)

国語の苦手な人はこの作業をすることで、全体の構成や人物の大きな気持ちの変化がつかみやすくなります。
エピソードごとに自分の感じたことを簡単に書いておくと、実際に読書感想文を書くときにさらに取り組みやすいですよ。
(自分ならここでこうすると思う、なぜ主人公はここでこう思ったのだろう等)

3. 方法②自己紹介だととらえよう!

読書感想文で陥りがちなミスは、粗筋をダラダラ書いてしまい、自分の考えや感想がラスト数行程度になってしまうというもの。

感想文という名前の通り、メインは本の紹介ではなく読んだ自分の考えや感想です。

言い換えれば、作品を利用して自分を紹介する場なのです。

具体的には、以下のことを参考にまとめるのも良いでしょう。

こちらは作品が論説文・説明的文章の場合も有効です。

・自分が作品と出会ったきっかけ(自分の背景、なぜその作品を選んだのかなど)
・本の内容と自分の状況について(主人公や筆者と似たような経験があった、自分の全く知らない世界の話だった、以前から興味があった等)
・強い印象を受けた部分(主人公や筆者の意外な言動や決断、自分ならどうすると思ったか等)
・作品に出会い変わったこと(新たな発見、考えが変化した部分、今後どうしたいか等)

国語の苦手な生徒さんの場合は、このような段階を踏むことで読書感想文に取り組むハードルがグンと下がるので、ぜひ実践してみてくださいね。

皆さんが夏休みの読書感想文を上手に活用し、読解・記述力をグンと伸ばせるよう願っています。

       

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