目次
テキストもテストも難しくなっていく4年生の2学期
平常の勉強で気をつけていただきたいこと
「過去をふり返るテキスト」はありますか?
2学期になってひと月が過ぎようとしています。
今回は、4年生の学習についてお伝えしたいと思います。
テキストもテストも難しくなっていく4年生の2学期
算数に関しては、サピックスでは1学期に和差算やつるかめ算などを学習してきましたが、2学期も平均算や速さ・方陣算など、図形や小数・分数などを挟みながらさまざまな文章題についても学習していきます。
四谷大塚や日能研も、4年生後半はさまざまな文章題や速さの基本など受験算数の基本部分を学習していく内容になっています。
テストでも、前半の小問集合部分に正答率が低い問題が出されていたりと、これまでよりも失点を誘いやすい問題の作りになっていくのです。
この傾向は、学年が上がっていくにしたがって、より強くなっていきます。
国語に関しては、素材文の抽象度が上がってくるのが4年生後半の時期です。
例えば説明文では、これまでは読んで内容・事実が分かれば答えられる問題が多かったのに対し、事実と筆者の主張をしっかりと読み分けなければ答えられない問題などが多くなっていきます。
選択肢問題に関しても、これまでのように「本文の表現そのまま」から、微妙に言い回しを変えた表現の選択肢が多くなってくるなど、これまでよりもやや厳し目に消去法を使う必要に迫られます。
つまり、しっかり「授業で習った読解法」をテストで実践しなければ、高得点が取りにくい問題になってくるということです。
このように各科目、普段の授業、そしてテストの内容ともレベルが上がっていきます。
特に11月に行われるサピックスの実力診断サピックスオープンなどでは、点の取りにくさを意識させられることがあると思います。
平常の勉強で気をつけていただきたいこと
平常の学習で気をつけていただきたいことは、4年生の学習で手が回らない、やるべきことだと考えていることがやりきれないという状況に陥っているご家庭には、今一度「やるべきこととやらなくていいこと」を整理していただくことです。
例えば宿題を3回4回と繰り返させるご家庭があります。
4年生だと通塾も週に2回だけだし、なんとか回ると思います。
また「完璧にしたい」という気持ちはわからなくはないのですが、繰り返しは2回まででその範囲を理解するという方針にし、丁寧な学習を心がけた方が結果としてお子さんの頭に残っている知識の量は多くなるものです。
今の学年で忙殺されていては、5年生6年生になった時にさらに回らなくなることが目に見えています。
意識的に、今週やるべきことが終わったら「過去に習った単元の中で、復習したいものをやる時間」を確保する、というタイムスケジュールを組んでみることもおすすめです。
例えば週あたり塾以外に算数の学習をする時間が5時間あるとしたら、今週の範囲に費やす時間を4時間から4時間半程度として、その範囲内でできる学習を組み立ててみるのです。
週あたり30分から1時間、過去にやった内容を思い出す時間を作れば、実力テストの対策になります。
何をやるかは、過去のテストで気になった問題をストックしておくと、自ずと決まってくると思います。
正答率が高いにもかかわらず間違った、直しでは理解をしたけれども時間が経つと解けるかどうか不安がある、そういった問題に付箋をつけるなどしてストックしておけば、それらをコツコツやり直すだけですね。
「過去をふり返るテキスト」はありますか?
サピックスではこのような作業の代わりになる教材として「基礎力トレーニング」が与えられています。
過去に習ったことを思い出しながら、今週の内容とは違ったものを基礎からやり直す、という目的で毎日取り組む教材ですね。
このような教材がない塾にお通いの場合は、上記のテストを使った学習でもいいですし、市販の問題集の中から使いやすそうなものをピックアップしてもいいと思います。
問題集を選ぶ時の視点ですが「解説が充実しているもの」がいいと思います。
具体的には、問題と解説のボリュームが同じくらいあるものだと、ご家庭でも使いやすいと思います。
書店でお子さんと一緒に問題集を広げてみて、お子さんが「これなら分かりそう」と感じるものを選んでもいいでしょう。
もちろん塾のテキストをさかのぼってもいいのですが、塾のテキストの解答は先生が解説することを前提として作られているため、自学自習で使うにはちょっと物足りないものになっていることが多いのです。
あまりテキストばかりを増やしてしまうのも考えものですが、時には塾以外の問題集などで活用できるものがないか、検討してみるのも特に4年生のご家庭にとっては役立つことがあるのではないかと思います。
もちろん名門指導会では、そのあたりのご相談にもお答えしておりますので、外部の手を借りたいという場合はお声かけいただければと思います。
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