【中学受験】夏を制するものは⋯

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

【4年生】「塾のある生活」を軌道に乗せ、学習の「型」を作る
【5年生】中学受験の「正念場」。未消化を作らない仕組みづくり
【6年生】天王山を迎える前の「弱点あぶり出し」と「基礎の総総ざらい」

まるで夏のような気温の日が続いています。

からだがまだ暑さに慣れていないこの時期、お子さんは体調を崩していないでしょうか。

5月下旬から夏休み前までのこの時期、実は中学受験の合否を分けると言っても過言ではない、非常に重要な「仕込みの時期」なんです。

新学年のバタバタが少し落ち着いた一方で、梅雨のジメジメや夏の暑さで子どもの集中力が切れやすくなる。ここでどう過ごすかで、夏期講習の成果、ひいては秋以降の伸びがまったく変わってきます。

今回は、4年生、5年生、6年生のそれぞれのステージに合わせて、今やるべきこと、親御さんが心掛けるべきポイントを、具体的にお話しします。

【4年生】「塾のある生活」を軌道に乗せ、学習の「型」を作る

4年生の皆さん、そして親御さん。2月から始まった塾の生活にはもう慣れましたか?
学校の宿題に加えて塾の宿題がドサッと降ってきて、最初は本当に大変だったと思います。
この5月下旬から夏休み前までのテーマは、「我が家なりの学習リズムの確立」と「丁寧な学習の型作り」です。

4年生のこの時期は、まだ学習内容自体の難易度はそれほど高くありません。だからこそ、「内容の理解」よりも「勉強のやり方」に目を向けてほしいのです。

スケジュールを「見える化」する

まずやっていただきたいのは、1週間のスケジュールの固定化です。
「火曜日の17時〜18時は算数の宿題」「木曜日は国語の音読」というように、いつ・何をやるかは決まっているでしょうか。

もしもまだなら、お子さんと一緒に決めてホワイトボードなどに書き出してみましょう。
4年生の段階で「言われなくても、この時間だから机に向かう」というリズムができれば、この先の受験生活が本当に楽になります。

「解き直しの型」を身につける

そしてもう一つ大事なのが、宿題やテストへの取り組み方です。
丸付けをして、間違えた問題はどうしているでしょうか。
「答えを赤ペンで写して終わり」にしていませんか?

4年生のうちに身につけてほしいのは、「なぜ間違えたのか」を自分で考える習慣です。

・計算ミス
・問題の読み落とし
・やり方が分からなかった

など、原因を特定する習慣をつけることが大切です。

親御さんは「お、惜しかったね。どこで勘違いしちゃったかな?」といったトーンで、一緒に謎解きをするように声をかけてあげてください。
ノートに式を丁寧に書く、図を大きく描く、といった基本的な「作業」をサボらないように見守ることも、この時期の親御さんの大切な役目です。

夏の講習会は、4年生にとっては初めての長丁場になります。そこに向けて、まずは「生活のリズム」と「ノートを丁寧に書く習慣」という強力な武器を、この1〜2ヶ月でしっかり身につけていきましょう。

【5年生】中学受験の「正念場」。未消化を作らない仕組みづくり

5年生の皆さん。毎日の塾、本当にしんどくなってきていませんか?それもそのはず、5年生のカリキュラムは、中学受験の3年間の中で、最も難度が高い「山場」を迎えているからです。
算数で言えば割合や比、速さ、平面図形。理科や社会も暗記だけでなく、論理的な思考が必要な単元が目白押しです。

この5月下旬から夏前にかけて、多くの受験生が「塾のスピードについていけない」「宿題が終わりきらない」という壁に当たります。
ここで絶対にやってはいけないのは、終わらない宿題をただこなすために、答えを写したり、夜おそくまで勉強したりすることです。

「引き算」の視点を持つ

今、親御さんに求められるのは、宿題の「取捨選択(間引き)」です。
塾から出された宿題をすべて完璧にこなそうとすると、子どもは潰れてしまいます。

例えば算数なら、基本問題と練習問題のステップ1までは確実にやり、難問(応用問題)はあえて手をつけない。
まずは「基本を確実に定着させること」を最優先にしてください。塾の先生に「うちの子は今、どの問題を優先すべきですか?」と相談するのも大いにアリです。

「わからない」を夏休みに持ち越さない

5年生の夏期講習は、ものすごいスピードでこれまでの復習と新しい単元の学習が進みます。
もし、この5月・6月の段階で「割合がさっぱり分からない」「歴史の流れがつかめない」といった大きな穴が開いたまま夏に突入すると、夏期講習の授業が右から左へ聞き流すだけの「お客様状態」になりかねません。

毎月のマンスリーテストや公開模試の結果を見て、偏差値に一喜一憂するのではなく、「どの単元に穴が空いているか」のチェックリストを作ることが重要です。
そして、週末の少し空いた時間などを利用して、その穴を1つずつ埋めていく。

5年生のこの時期は、「攻め」の勉強よりも、取りこぼしを作らない「守り」の勉強、つまりメンテナンスが何より重要になってきます。
一歩一歩、着実に進んでいきましょう。

【6年生】天王山を迎える前の「弱点あぶり出し」と「基礎の総総ざらい」

6年生の皆さん。いよいよ受験学年としての緊張感が高まってきたことと思います。

よく「夏は受験の天王山」と言われますが、プロの目から言わせれば、「夏休みを制する者は、5月・6月に正しい準備をした者」です。
夏休みが始まってから「さあ、何をやろうか」と考えているようでは、完全に手遅れです。

夏休みに入ると、朝から晩まで塾の授業や膨大な宿題に追われ、自習の時間、つまり「自分の弱点をじっくり補強する時間」は驚くほど取れなくなります。
ですから、この5月下旬から7月上旬までの期間こそが、自分の意志で弱点を克服できる「最後のチャンス」だと考えてください。

模試を「弱点発見器」として使い倒す

この時期、サピックスオープンや志望校判定模試など、重要なテストが続きますね。
結果の点数や判定を見て、一喜一憂して落ち込んでいる時間はありません。
模試は「今の自分に足りないものを教えてくれる宝の地図」です。

算数であれば、正答率が50%以上なのに自分が落としてしまった問題を徹底的に洗い出しましょう。
それが、夏までに絶対に修復しなければならない「壁のひび割れ」です。

分野別に「時計算」「図形の転がり」「立体図形の切断」など、自分の弱点をノートにリストアップし、塾のテキストの該当ページに戻って解き直しましょう。

基礎知識の「完全自動化」を目指す

理科の知識事項や社会の地理・歴史、国語の漢字や語彙、算数の特殊算の基本公式。
これらは、夏休み前までに「見れば1秒で脳内から引き出せるレベル(完全自動化)」にしておく必要があります。

夏以降は、これらの知識を使って「どう記述するか」「どう応用するか」という過去問演習に入ります。
前提となる知識がグラグラしていては、過去問と戦うことはできません。

親御さんには、お子さんに明るい見通しを感じさせる声かけ、そして「体調管理」と「環境作り」をお願いしたいと思います。

「この5月・6月で基礎の穴を埋めきれば、夏休みに一気に化けることができる」。その希望を持って、親子でこの踏ん張りどころを駆け抜けていきましょう。

応援しています!

       

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