【中学受験】最重要単元を学習する5年生の秋

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

比を具体的に使いこなす訓練をするサピックスの5年生
これから比と割合の理解を深める日能研の5年生
比を使わなければ不利になるのが5年生の後半以降

9月も下旬に差しかかりました。

6年生はいよいよ志望校別の特訓授業も始まり、本格的な志望校対策の時期に入っていきますね。

比を具体的に使いこなす訓練をするサピックスの5年生

他の学年も年度の後半に入ると、各教科の学習単元が佳境に入っていきます。

たとえばサピックスの5年生が9月〜12月に習う算数の単元は、下記のようになっています。

510-20 総合(16~19)
510-21 図形の移動
510-22 旅人算(3)
510-23 時計算
510-24 仕事算
510-25 総合(21~24)
510-26 比と図形(1)
510-27 比と図形(2)
510-28 流水算
510-29 通過算
510-30 総合(26~29)
510-31 和と差に関する問題
510-32 倍数算
510-33 相当算
510-34 立体図形(3)

おおまかな内容としては、文章題と図形を中心としたカリキュラムですね。

夏に習った「比」の考え方を、さまざまな文章題や図形の問題で具体的に活用していくという内容です。

「比と図形」という単元が10月に2回ありますね。
そして旅人算や仕事算、そしてもちろん倍数算や相当算などの文章題にも、どんどん割合と比の考え方を使います。

つまり、夏休みに算数で「割合と比」を正しく身につけたかどうかが、9月〜12月の勉強に大きく影響を与えるのです。

これから比と割合の理解を深める日能研の5年生

一方、やや進度がゆっくりと言われる日能研はどうでしょう。

順列・組み合わせ
場合分けと調査
周期と余り・等差数列
比例・反比例
比の意味と操作①
比の意味と操作②
文章題と比
濃度
底辺比と面積比
相似比と面積比
速さと単位
進行グラフに整理する
旅人算
通過算・時計算
図形上の点の移動
立体図形の性質と体積・表面積
立体図形の切断

サピックスよりやや遅れていますが、大まかには「割合と比の考え方を身につける」「速さの概念を理解する」ということが大きなテーマであることがわかります。

比を使わなければ不利になるのが5年生の後半以降

同じ文章題でも、比の考え方を使う、使わないでは大きく考え方、解き方が変わります。

同じ文章題などでも、これまでは小数や分数の計算を多用して答えを出す必要がありました(それが当たり前でしたね)。
しかし比を使うと、これまで「和」や「差」で考えていた問題がぐんとシンプルになり、計算も整数でできるようになります。

計算の正確性の面でも、解くのにかかる時間の面でも、あらゆる面でアドバンテージになります。
逆に使えないと、大きく不利になるのは明らかですね。

つまり算数において、比の考え方を使いこなすことは「マスト」です。

だからサピックスでも日能研でも(もちろん四谷大塚や早稲田アカデミーでも)5〜6回もの授業回数を費やして、比の学習をするのです。

5年生はそのことをしっかり意識して、2学期を乗り切りたいですね。

       

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