女子御三家「桜蔭」「女子学院」「雙葉」の校風と入試傾向について

西村則康近影

西村則康 名門指導会代表

40年以上、難関中学・高校受験指導一筋のカリスマ家庭教師。
「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を実践している。受験を通じて親子の絆を強くするためのコミュニケーションをアドバイス、コーチング手法も取り入れ、親子が心底やる気になる付加価値の高い指導を行う。

目次

1. 「女子御三家」の共通点は進学率の高さ。違いは?
 ●進学率トップクラスの「桜蔭中学校」
 ●自由な校風が特徴の「女子学院中学校」
 ●上品で礼儀正しい「雙葉中学校」
2. 「女子御三家」の合否を決める知識量とスピード
 ●桜蔭中学校
 ●女子学院中学校
 ●雙葉中学校
3. それぞれの校風と入試傾向をよく理解して

 中学受験において、関東圏の女子御三家といえば、「桜蔭」「女子学院」「雙葉」です。
今回はそれぞれの校風と、入試傾向についてご説明します。

1. 「女子御三家」の共通点は進学率の高さ。違いは?

 関東圏の女子御三家といえば、「桜蔭」「女子学院」「雙葉」。
いずれも東京23区内にある伝統校です。
同じ進学校でもその中身は大きく異なります。
その特徴を表すものとして、ユニークなたとえ話があります。

 「もし空き缶が落ちていたら…」
桜蔭生は「本を読むのに夢中で缶が落ちているのに気づかない」
雙葉生は「そっと拾ってゴミ箱に捨てる」
女子学院生は「その空き缶で缶蹴りを始める」

 それぐらい、この3校の校風は大きく異なるようです。
では具体的にそれぞれどのような校風なのかを見てみましょう。

●進学率トップクラスの「桜蔭中学校」

 1924(大正13)年、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)の同窓会「桜蔭会」により創立。
全国の女子校の中でもトップクラスの進学率を誇り、医学部への進学も多い学校です。

 全体的に勤勉な生徒が多く、授業は3年時の自由研究をはじめ、自ら調べ、考え、発信していく力の育成を重視。
東京都文京区本郷所在。中学校240名、高校募集なし。

●自由な校風が特徴の「女子学院中学校」

 1870(明治3)年創立のプロテスタント校。キリスト教精神に基づいた豊かな教育を行っています。
自由な校風が特徴で、校則にあたる規定も「校章のバッジをつける」「上履きは指定のものにする」などの4項目のみ。

 授業は全科目をバランスよく学習しながら、実験やレポート、作品制作などにも力を入れています。
東京都千代田区一番町所在。中学校240名、高校募集なし。

●上品で礼儀正しい「雙葉中学校」

 1909(明治42)年創立のカトリック校。校訓は「特においては純真に、義務においては堅実に」。
ボランティア活動や校内清掃など、カトリックの精神に基づいた全人教育を実践しています。

 カリキュラムは全教科においてしっかりしており、中でも外国語教育に力を入れています。
東京都千代田区六番町所在。中学校100名、高校募集なし。

2. 「女子御三家」の合否を決める知識量とスピード

 各校の入試傾向と対策についてご紹介します。

●桜蔭中学校

国語:説明文と物語文の大問2題で、それぞれの素材文・設問ともにハイレベル。
社会科学的な知識は必要で、読解のテクニックだけでは不十分。

算数:計算問題では、計算の工夫を行ってもその後の処理が多量。
途中の式や計算を書く必要があり、手際よくまとめていく能力が要求される。

理科:30分の短時間で小問数が30問もあるので、立ち止まって試行錯誤する時間の余裕はない。
現象の因果関係や事象のつながりの知識を問うものが多い。

社会:30分の試験時間に対して、小問40問程度。記述問題が数問含まれるので速く解くことが必須。
出題数は歴史2、地理2、公民1程度。

●女子学院中学校

国語:論説文・説明文と随筆文の2問構成。
「自由記述」はなく、文章中の言葉を利用する「抜き出し記述」または「条件記述」になっている。

算数:試験時間に対して問題数が多いので、模試や過去問演習では時間配分の練習が必要。
まんべんなく出題される傾向なので苦手単元は克服が必要。

理科:問題レベルは穏当なものが多いので合格平均点が高く、8割以上の得点を目指したい。
題意に沿って細かくアウトプットする練習が必須。

社会:設問の文章に特徴があり、題意を素早く正確に捉える訓練をしておきたい。
機械的に重要語句を覚えるのではなく、詳細な知識が必要となる。

●雙葉中学校

国語:語彙力、読解力、記述力すべてが高いレベルで要求される。
多くの小問が記述なので、書き慣れておく必要がある。

算数:綿密で正確な計算力が要求される。
式や計算を書かせる問題が多く、普段から考え方や解き方を順序良く書き残す練習が必須。

理科:4単元からバランスよく出題されるので、知識の詰め込みでは対応できない問題が多い。
記述対策をしておきたい。

社会:基本的な知識を問うものがほとんどのため、高得点者が多い。
毎年、数問は記述問題が出題されるが、基本知識を尋ねるものに限定されている。

3. それぞれの校風と入試傾向をよく理解して

 中高の6年間をどんな環境で過ごすかは、男子校よりも女子校の方が影響力は大きいかもしれません。
それぞれの校風や入試傾向から、お子さんに合った中学校を選ぶことが大切です。

       

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