目次
6年生は模試+問題演習の毎日
模試は結果を見るだけのものではない
算数・理科 そして模試の結果分析について
新学期が始まり、二週間がたとうとしています。
夏期講習が終わり、学校と塾のある生活に慣れてきたでしょうか。
各学年、年の後半は学習内容やテストの難度も若干レベルアップしたものになっていきます。
特に6年生の皆さんは、9月以降「四谷大塚/合不合判定テスト」「SAPIX/合格力判定サピックスオープン」「日能研/合格判定テスト」「首都圏模試/合判模試」「早稲田アカデミー/NN合格判定模試」などなど、一気に志望校判定模試が目白押しになりますね。
6年生は模試+問題演習の毎日?
ここからは毎月のように模試を受け、自分の実力と志望校の位置を照らし合わせながら、本番へ向けて様々な調整を行っていくことになります。
そして、模試だけではなく、9月からは授業でもSS(サンデーサピックス)特訓や、後期日特、本格的な過去問演習が始まり、学習サイクルも8月までとはガラリと変わります。
簡単に言えば、8月いっぱいまでの
学習→演習→定期的なテストで現状確認
というサイクルから、
9月以降は
定期的なテスト(模試)で現状確認→弱点を把握し学習し直す→演習
という順序に変わるのです。
模試は結果を見るだけのものではない
模試はいうまでもなく点数や偏差値に一喜一憂するためのものではありません。
模試は「まだ抜けている部分·弱い部分」をあぶりだし、その不足を補い、強化するための重要な情報源です。
結果に喜んだり落ち込んだり騒いだりするだけでは意味がありませんし、
「国語がまだいまいちだなぁ。もう少しがんばらないと」
などと適当な感想を持つだけでは何も変わりません。
大切なのは、各科目でどの分野がまだ抜けているのか、弱いのか、細かく丁寧に分析することです。
たとえば
「物語文は毎回8割を超えているけれど、論説文は平均点に届いていない。特に要旨をまとめるタイプの問題が弱いな」
となれば、
論説文の読み方·解き方がそもそも身についているか確認しましょう。
読む際は何に注目し、どこに線を引いたりチェックを入れたりしながら読むのか。
解く際、特に要旨をまとめる問題では、本文のどういう部分を重視して、どのようにまとめるのか。
「自分の言葉で」「文中の言葉を使って」などの指示は守れているのか。
「60字程度で」と言われたら何字から何字程度が許容範囲か。
などなど······。
読み方·解法·ルール·表記の知識などがしっかり身についているか確かめ、抜けがあれば補い、次回は確実にアウトプットできるよう演習しておきます。
算数・理科 そして模試の結果分析について
理系科目についても同様です。
算数では、間違った問題については「何がわからなかったから(忘れていたから)この問題ができなかったのか」を常に考えるようにしましょう。
また正解した問題についても同様に「何が分かっていたからこの問題の正しい答えを出すことができたのか」を考えることが大切です。
理科では「一問一答」の質問には答えられても、模試で結果を出せないというお子さんが一定数います。一問一答の質問に答えられるだけでなく、答えを見てそれが何かを説明できるかなど、いろいろな視点で知識をチェックしておくことが重要です。
模試の結果を分析する際はなるべく、そのデータを客観的に読み取り、的確に分析することが出来る第三者の力を借りましょう。
できれば長年中学受験指導にあたっている塾の先生や家庭教師、中学受験の専門家に見てもらい、残された時間の中で、あなたの場合はどの部分を、どのレベルから、どのように学習·演習し直すべきかアドバイスを受けてください。
ここから本番までの5ヶ月間は、残された時間の使い方も重要になってきます。
今月から始まる志望校模試を十分活用した上で必要な部分にスポットを当て、最も効率的と思える学習を選択・実行していきましょう。