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渋谷教育学園渋谷中 2017年入試問題 算数(第1回)
例年難しめの問題が多く並びますが、解きやすい問題も混じっているので、まずはそれらをきちんと押さえることが重要です。
今年は【1】と【4】が解きやすかったのでまずはこれらを確保し、その上で【2】と【3】で1つでも上積みを図ることが上手い戦略といえます。
難しい問題ではなくあえて解きやすい問題で途中過程を書かせていて、記述問題では自分の考えた道筋を相手に伝わるように書けるかを見ようとしているものと思われます。
【1】の小問集合は定番となっているものばかりなので、全問正解を目指したいところです。
【2】濃度の問題ですが(1)が濃さと重さが両方ともわからないためいきなり難しく、方程式的な処理が必要になります。
(2)(3)はどのような場合に題意を満たすかを考える問題ですが、(1)が解ける受験生であればその判断は難しくありません。
(1)の出来不出来で大きく得点差がついた可能性があります。
【3】情報が多いため設問ごとにどの情報が必要か判断する必要があります。
(1)は人数に関する前半部の情報だけで絞り込めばいいのですが、(2)ではどの支払い方がどの金額に対応するか判断する必要があり、(3)では最適な方法を考える必要があるなど難しい問題です。
【4】立体切断の定番問題。確実に正解すべき問題です。
一部に難しめの問題が出されますが、合格ラインも高くないので、解けそうな問題から確実に正解するという戦略が重要になります。特に近年は以前に比べ手の付けやすい問題が増えてきたので、このことの重要性は増しています。
今年は【4】が易しかったように「後ろだから難しい」「途中過程を書かせるから難しい」とは限らないことにも注意が必要です。
- ・直近3ヶ月分の塾の公開テスト(計算用紙含む)
- ・解決したい科目の塾用ノート(授業用・宿題用)
- ・解決したい科目の塾用テキスト
その際、読みにくいからといってお子さんが書いた計算やメモを消したりしないで下さい。お子さんが書き残した跡が、勉強方法を改善するために最も大切な情報となります。